
浴衣を着ている人で慣れていないなこの人、と思うポイントが裾。
最初は良くても、だんだん上前の裾先が落ちて着て、広がってしまいます。
この写真、さて、どこが変でしょう?
襟元や胸は、綺麗にしてるのに…裾(すそ)を見て下さい。
褄先(すそ先)が揃っていますね。まっすぐになっています。
これは、よくありません。
綺麗ポイント…裾
着物は全部そうですが、すそは、下に行くに従って、つぼんだほうがパリっとスキっと見えるものです。
これは、褄先(すそ先)が少し上がっています。
着付けポイント
こういう形になるためには、着付け時に
・下前を身体にはわせる時、褄先(すそ先)は「約10㎝」上げる。
そして、
・上前の褄先(すそ先)は「5㎝」ぐらい上げて、紐で縛る。
…「5㎝」と書きましたが私は、上前は、7㎝ぐらいでもいいと思います。
※動いていると紐が緩むと落ちてきやすい部分なので、思い切り上げたほうがいいと思います。
※下前は15㎝上げるという着付け師もいます。
これ⇧は下前です。
左腰まで持っていき、キュっと10㎝上げて抑える。
これは⇧上前。
下前を抑えるように包み込み、
右腰まで持っていったら、
5~7㎝キュッと上げて抑えて、
紐で縛る。
裾合わせをする理由
女性の「浴衣着付け」。
裾合わせは、難しい部分の一つだと思います。
特に着物を着たことがない人が自分で着付けをしようとする場合、この裾を合わせる感覚は難しいかもしれません。
着物の長さはくるぶしまでだし、褄先もあげなきゃいけない。
押さえているはずでも、紐を縛るまで緩んでしまうとか…
でも逆に、ここさえうまくいけば、裾は綺麗に見えるわけです。
なぜ、褄先を上げなければいけないのか…
これをしないと、「浴衣が綺麗に見えない」のです。
上の写真は「裾つぼみ」になっていますよね。
この褄先を上げないと、こんな感じになります。
見た感じいまいちですよね。
これを放っておくと、紐が緩んでしまったら裾が開きすぎて、ますますだらしなく見えてしまいます。
なので着付け時には、両方の褄先を上げること、絶対忘れないでくださいね。