
浴衣のトレンドって何?
毎年、この時期になると今年の浴衣のトレンドは何か…というタイトルが出ます。
で、内容を見ると、「古典柄」と「レトロ」が入っています。
この言葉は、去年も出ているんですよね~。
2016年の浴衣のトレンドは?
そもそもトレンドと言うのは、洋服のデザインに、よく使われていて、これまでと特に変わった特徴のことを言います。
今年の洋服の場合なら、例えば「テロンチ」「ワイドパンツ」…などでしょうか。
昨年にはあまり見かけなかったデザインで、今年流行しているものを普通は言いますよね。
毎年出ているのに、トレンドっていうのもちょっと変?
でも着物の場合、デザインはほとんど変わらないので「柄」をトレンドの対象にします。
今年の流行りの柄そして色=浴衣のトレンド、というように。
ほとんど毎年同じ…それはなぜ?
そもそも着物や浴衣に付いている柄は、古典柄が基本です。
古典柄と言っても、花や生活の中で使われていたもの、自然に至るまで、巾が広く奥が深いのです。
そして、明治、大正時代にレトロ柄が取り入れられました。
レトロの場合は、大正ロマン、幾何学模様、も含みます。
時代背景を見ても、洋物も入ってきた頃ですから、洋物のデザインもレトロの括りになっていることも多いのです。これが正にその頃のトレンドでした。
着物の柄は…
古典(和)柄とレトロ柄、花柄、生き物柄…
今のところ、浴衣でこれらの柄を超える、または対抗する柄というのは、なかなか出てこないですね。
今、ここから脱出するには、例えば宇宙の絵や星を入れて「宇宙柄」、いろんな車の絵で「車柄」というのもありかもしれません。
でもそれが浴衣の柄で着たいと思えるかどうか…
思えなければトレンドにすらなりません。
それでもあえて、言うなら「プチトレンド」
トレンドとまではいかないけれどトレンドっぽい傾向は少しあるようです。
私が見つけたのは「粋」と「はんなり」。
どちらも古典柄系ではありますが、より個性的な表現をすれば「こんな感じが流行る」らしいです。
『粋』
よく使われるのは「白」と「黒」ベース。
キリッとした印象、姉御(あねご)のイメージもあるようなどちらかと言えば大人向きの浴衣柄といえます。
『はんなり』
京都の言葉で「華やか」で「気取らず」「上品」な様子。
そんなイメージの柄、ということのようです。
参考になれば…