
さぁ、浴衣を選ぶぞ!といった時、どうしても気のなるのが「今年の流行」ですね。
洋服なら今年は「デニムよ」みたいな、こと言ってますが…。
デニム生地の浴衣…ないな~(作ったら売れるかも!でも、暑そう)
一応、今年の柄は「モダン・レトロ」らしいです…
浴衣の柄「モダンレトロ」は、少し大人っぽくしたい人におすすめ
モダン、とは「現代的」という意味。
レトロ、とは「懐古的」…簡単に言えば古い、でしょうか。
現代的で古い、ってなんのこっちゃ?と思うかもしれませんが、着物の柄では、そういう取り合わせもあるってことです。大正ロマンや昭和モダンなどがその類の代表的な柄といってもいいでしょう。
例えば「現代風レトロ柄」
幾何学的なデザインはレトロ柄の特徴。
黒や紫、そして赤という色合わせは現代風。
この2つの特徴の取り合わせで、この浴衣は大人びたイメージを出しています。
黒地の帯に、黄色と青の帯締め、おしゃれで涼し気な感じが出ていて、いいですね。
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このようにモダンレトロの柄は、どちらかというと、若さよりは大人っぽさを表現したい時に選ばれます。
例えば「アンティーク」風
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戦前の「アンティークデザインの復刻版」との事ですが…素敵な浴衣ですね。
かなり気に入りました。
ちょっとくすんだ「色褪せた色」使いで「レトロ」感と、上品な雰囲気を醸し出しています。
帯は花と同色のしわ加工の兵児帯で、さらにアンティーク感を増しています。
実は、着物の柄の流行って、そんなに大きな違いはない
でも、着物の流行ってそんなに大きな違いはない…ですよ。
デザインが大きく変わるわけでもないですし、あるとしたら、せいぜい柄の傾向、ですね。
「色」なら赤系、青系、明るい色、暗い色のどれかになるし…
「柄」なら、花系、古典柄、和柄が、変わりばんこ、とか…
ちなみに…とんぼや金魚、つゆ草、朝顔など、夏(秋)の風物柄などは、流行に左右されないので、いつでも選ばれています。
柄以外なら、小物使いに(襟や帯にレースを使う、とか)流行が多少出てきますが、そういうのはせいぜい1,2年で飽きられてしまい、結局正当な形に戻りますね。
初めての浴衣なら「浴衣によくある柄」を選んだほうが無難
洋服のように何枚も持つものならともかく、浴衣って普通は多くて2年に1枚ぐらいしか買わないでしょ?できれば、2年めも3年目も着たいですから…
はっきりした柄や特徴的な、あるいは個性的な柄は、記憶に残りやすく、去年と同じと思われるのも嫌じゃないですか?
だから、流行はそんなに追わなくても、いいと私は思うんですよね。
もし、初めての浴衣なら、流行はそんなに気にしないで「浴衣によくある柄」を選んだほうが無難だと思います。例えば、昔から、見慣れた柄、花なら朝顔、ユリ、菖蒲(しょうぶ)…とかですね。
回りの人もそういう柄の浴衣を着ているので、去年と同じ柄でも、気にならなくなるのです。面白いでしょ。2年目も同じ浴衣でも、帯の色やむすび方、帯留めなどを替えるだけでも簡単に雰囲気が変わるので、去年と違う浴衣に見えたりするのです。「あれ?その浴衣去年と違うよね?」って…
年齢も少し落ち着いて、2枚目の浴衣が欲しくなったら…ガラッとイメージを変えて、モダン柄に挑戦するっていうのはありだと思います。
たとえば、色あせたのかすり模様の大正ロマンや幾何学模様に花…とかね。
まとめ
私ならレトロ・モダンの柄は、浴衣ではなく「おしゃれ着物」の方でおすすめします。
おしゃれ着物なら、帯締めや半襟など個性を生かしやすく、洋服に近い感覚で着られるので楽しいものになりますよ。(あくまでも個人的な意見ですけどね)